玄関ドアを交換する費用と相場|損をしない玄関ドアのリフォーム術

玄関ドアの交換は、他のリフォームよりも特別な感情を持つ方が多いのではないでしょうか。パーソナルスペースと社会の境界線であるがゆえに、居住者の個性がハッキリと現れる場所です。そういったこだわりを実現するために、建材メーカー各社は様々な商品を取り揃えています。

どうせリフォームするなら、高機能でデザインの良い玄関ドアにしたいのが人情ですが、お値段や工期が気になる方も多いと思います。この記事では玄関ドアをタイプ別に紹介するだけでなく、費用や工期とともに優良業者の選び方についてもお伝えしますので、ご自分の状況に当てはめて活用してください。

玄関ドアをリニューアル

玄関が住居の顔であることは言うまでもありません。玄関ドアの作りや風合いによって、その家のイメージが決まると言っても過言ではないでしょう。風格を保ちつつ訪問者に良い与えるためには、トータルバランスの良い玄関ドアのリニューアルが必要です。

片開きタイプ

間口が半間(約90cm)で一枚扉の一般的な玄関ドアです。比較的安価で設置できますので、マンションなどの集合住宅で多く採用されています。シンプルな作りであるがゆえに、玄関ドアのリフォームの中で一番経費がかからない玄関ドアです。

片開きの親子タイプ

片開きタイプの親ドアと、半分の寸法の子ドアをペアで設置する玄関ドアです。片開きタイプに比べて間口が広くなりますので、介護での出入りや大型家具や家電の搬入には便利な扉になります。

子ドアには採光用の窓が設置されているものが多く、玄関内部の明るさを確保する効果があります。

片袖

片袖とは子ドアが左右のどちらか一方に設置されている、親子タイプの片開きドアになります。無理なく玄関間口が広く取れますので、戸建ての玄関ドアではスタンダードな存在になっています。

両袖

両袖とは片開きタイプの親ドアに対して、左右両方に子ドアが設置されるタイプです。玄関の間口が片開きのシングルタイプの2倍で、比較的大きな玄関に据え付けられており、明かり取りの窓が増えるため採光性に優れています。

両開きタイプ

同じサイズの開き戸を2枚使っているために、門をイメージさせる高級感のある重厚な玄関に仕上がります。間口を広く取れますが相応の広さの玄関が必要です。玄関ドア自体も大きくなりますので、単価が高くなることは覚悟しなければいけません。

引き違いタイプ

一般的に引き戸と呼ばれるタイプの玄関ドアです。昔の日本家屋では引き戸が一般的でしたが、時代の流れにより開き戸の方が好まれるようになりました。開閉に必要な力は開き戸に比べて少ないために、バリアフリー目的で使われているケースも多く見られます。網戸をつけやすいため、防虫と換気を両立できるメリットがあります。

また手をはさんだり扉が体に当たったりするリスクが低減できますので、老人や要介護者に優しい扉といえます。

片引きタイプ

左右どちらかにドアの取手をつけて、一方にスライドさせることで簡単に開け閉めができます。扉が戸袋にしまいこまれる構造であれば、間口が全て解放されるので車椅子の出し入れも簡単にできる扉です。

両引きタイプ

取手が二つ付いており、扉を両側にスライドさせるタイプになります。広めの玄関間口が必要な重厚な作りになっているので、建物のサイズによっては不釣り合いな印象を与えてしまうでしょう。扉が隠れるサイズの壁が必要になりますので、玄関全体が大きくなければ設置は難しくなります。

玄関ドアの種類別費用

玄関ドアの種類別に概算の費用をお伝えします。機能性やデザイン性が向上した玄関ドアが数多く登場していますので、価格帯も比較的広くなっています。リフォーム費用を安くしたいのであれば、一般的なサイズと種類、そしてデザインを選べば間違いはありません。

片開きタイプ

最も多く採用されているのが、片開きタイプの玄関ドアです。一般的なサイズの場合は、大量生産によるコスト削減が価格に反映されますので、10万円から30万円ほどで購入できます。色やデザインが豊富ですので、比較的選びやすいメリットもあります。

片開きの親子タイプ

片開きタイプのドアと約1/3の幅の子扉がセットになっているので、片開きの玄関より間口を広くしなければいけません。当然扉の費用も高くなりますので、15万円から35万円程の費用が必要になります。

子扉をガラスなどの袖に置き換えた場合は、20万円から40万円が玄関ドア資材の相場となります。

両開きタイプ

両開きタイプの場合、扉が2枚だからといって片開きタイプ2倍の価格とは限りません。片開きタイプよりも施工費用はかかりますが、扉本体としては一般的に20万円から35万円が相場になります。

引き戸タイプ

戸袋を必要としない2枚扉の引き違い戸の場合、一般的な相場は15万円から30万円になります。開き戸の間口をそのまま使える片引きタイプの場合は、20万円から30万円。両引きタイプになると、重厚な作りが影響して30万円から50万円の価格帯です。

玄関ドアの工法別交換費用と工期

玄関ドアの費用内訳には、撤去と設置の二つの工事が含まれていますが、工法によって費用が異なります。ドアの交換だけであれば安く済みますし、間口の変更や引き戸の扉を収納する工事であれば費用は高額になります。

玄関ドアのみの交換

一般的にカバー工法と呼ばれる工事で、玄関ドアを交換します。古い玄関ドアの枠を残したまま、新しい枠をかぶせる形でリフォームするので、短時間で工事が終了し費用が安く抑えられるのです。

工期は半日から一日程度を目途に考えれば良いでしょう。工事費用はドア本体の価格とは別に、5万円から10万円が必要になると考えてください。

玄関ドアの交換と玄関間口の変更

はつり工法と言われ、玄関ドアと枠の撤去と処分、取り付けとコーキングが行われます。カバー工法と比べ工期が長期化する傾向にあり、工事費用は約2倍になる覚悟をしなければいけません。

工期は1週間前後が目安となり、工事費用はドア本体の価格とは別に10万円から20万円が必要です。コーキングは充填するメーター数によって価格が変わり、工事費用が変化する要因ですのでご注意ください。

開き戸から引き戸に変更

違うタイプの扉に変更しますので、カバー工法では対応できません。はつり工法によって施工しますが、扉の仕様や寸法によって工事の内容が異なります。工期は1週間以上、費用はドアの本体価格とは別に15万円から30万円程度になるとお考えください。

引き戸から開き戸に変更

基本的には開き戸から引き戸に変更する工事と同じになりますが、扉の開放に必要なスペースを確保しなければならず、その分が追加費用として加算されます。

玄関ドアの交換業者選び

納得のいくリフォームには、腕のいい技術が欠かせません。素敵な玄関ドアでも、ゆがんでいたり立て付けが悪かったりすると、それだけでリフォームが台無しになってしまうので、慎重な業者選びが必要です。

自社で一貫対応するか?

大手の施工業者の場合、現場の事前チェックや見積もりは自社で行い、施工自体は下請け業者が対応するパターンが増えています。まれに元請け業者から下請け業者への引継ぎミスにより、依頼主側の要望が反映されないケースも見られるため、できれば受注から施工までを一貫対応してくれる業者が望ましいです。

もし受注と施工が違う業者の場合は、着工日の立ち合いは自己防衛策として必須と考えてください。事前に職人さん自身がこちらの要望を理解しているか確かめて、トラブルを未然に防ぐようにしましょう。

施工実績を確かめる

全国チェーンのリフォーム業者であれば、当然施工実績は掲載しています。地方の個人工務店でもネットを使って集客している場合が多いので、ホームページなどにアクセスして施工実績をチェックしましょう。施工実績が掲載されていなかったり、そもそもネット上での情報が少なかったりする施工業者は、玄関ドアのリフォーム経験が乏しい可能性があります。

リフォームの場合は現場の状況に応じた判断と技術が必要になるので、経験豊富な業者に依頼するのが一番です。ただし知人の紹介や血縁関係などの理由があり、リフォームに不慣れな業者に頼まざるを得ない場合は、インターネットの施工事例などをもとに、綿密な打ち合わせをしましょう。

相見積もりを取って比較する

数多くのリフォーム業者が存在する中で、依頼先を絞り込むにはサービス内容を比較することが最も効率的です。まずは気になるリフォーム業者に問い合わせをして、要望を伝えた上で見積もりを作ってもらいましょう。

ただし一件だけの見積もりをもらって満足してはいけません。最低でも3社から見積もりを取って比較しましょう。チェックするポイントは工期と施工費用になりますが、業者によっては作業内容を「一式」とだけ記載してくる場合もあります。工事の内訳がわからない表記になっていますので、このような業者は避けた方が無難です。

相見積もりで値引き交渉をする方がいますが、業界内での過当競争を助長する結果となりますので控えた方が無難です。見積もりはあくまでも内容を比較して、依頼する業者を絞り込む材料として使いましょう。

アフターケアが重要

リフォームだけに言えることではありませんが、仕上がりの良し悪しは使ってみなければわかりません。手抜き工事ではないものの、ある程度使用した段階で不具合が見つかることもあります。アフターケアが必須な業界といえますので、きちんとした体制が整っているか事前にチェックしましょう。

契約の際に業者から保証に対する説明がありますが、契約前に確かめることで優良な業者を選べます。保証内容も各社によって異なりますので、見積もりを取る際に保証のチェックもするようにしましょう。

まとめ

玄関ドアは住まいの顔であるだけに、機能性やデザインはもちろんですが防犯対策にもこだわりたいものです。様々な種類の玄関ドアがありますが、何を優先させるかを明確にしておけば、納得できるドア選びができるでしょう。

ただしリフォーム業者選びを失敗すると、満足度が低くなるばかりか不満だけが残る結果となってしまいます。施工の仕上がりや充実したアフターケア、明瞭な見積もりなどを判断材料に腕の良い業者を選び、印象深い玄関を作ってください。