サイディングのメンテナンスは必要?素材の種類や費用を徹底解説!

長い期間をかけてサイディングボード自体が傷むと、シーリング打ち替え、塗り替えでは外装自体の劣化の進行を抑えられなくなり、張り替えが必要となります。

サイディングは、デザインが豊富で安定した品質のため戸建て住宅で急速に普及しています。サイディングはこれから新築を立てる場合も導入する方も多いのではないでしょうか。

サイディングは初期の導入費用はもちろんのこと、定期的なメンテナンスが必要ですが、側面全体を覆っているためそれなりに高額な費用がかかります。

今回はそんなサイディングのメンテナンスについて、種類別のメンテナンス内容や費用をご紹介します。ぜひサイディング選びやメンテナンスの参考にしてください。

サイディングのメンテナンスは必要

近頃、大手ハウスメーカー等でも取り扱われているメンテナンスフリーのサイディングですが、これは「全くメンテナンスが必要ない」という意味ではありません。

メンテナンスフリーのサイディングであっても、サイディングボード同士をつなぐシーリングの劣化が先に始まったり、素材自体にひび割れなどの外傷が発生した場合、補修が必要になります。

メンテナンスフリーとはあくまで耐久性に優れた材料や施工方法を採用したものにすぎず、劣化によるメンテナンスは必ず必要になると考えたほうが良いでしょう。

新築の場合、サイディングのメンテナンスにかかる生涯の費用は1回のメンテナンス費用の3回~5回分程度です。費用は高額ですがその分耐久性はあるため、1回のメンテナンスのコストパフォーマンスは高いと言えます。

サイディングの種類とそれぞれのメンテナンス時期

サイディングとは、サイディングボードと呼ばれる板状の外壁材のことを総称して指します。サイディングは素材によって主に4種類に分けられ、それぞれに耐久性やメンテナンス時期が異なります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

窯業系サイディング

窯業系サイディングはセメントと繊維質を主原料とする、現在最も主流となっているサイディングです。デザインが豊富なため、家の外観に合わせてチョイスすることができます。

施工方法としては、住宅の躯体にサイディングボードを釘で打ちつけ、ボードとボードの間をシーリング材で埋めて固定する方法をとります。窯業系サイディング自体の寿命は30~40年と言われていますが、実際には、サイディングより先に目地部のシーリング材や、サイディング表面の塗装に劣化が現れるため、7~10年程度の周期でメンテナンスが必要になります。

金属系サイディング

金属系サイディングは、アルミニウム・鉄などの金属を成形・加工し、断熱材で裏打ちしたものが金属系サイディングです。

サイディングの中では窯業系サイディングに次いで主流で、金属の質感がモダンな印象を与えます。

また、金属素材は外壁材としては重量が軽いため、建物への負荷が少ないというメリットもあります。

金属系サイディングは窯業系サイディングと比べ、水の浸み込みやヒビ割れの心配がなく、一般的にメンテナンス周期は少し長めの10年~15年程度になります。ただし、金属系サイディングは特有のサビが発生する場合があります。特に沿岸部の塩害や薬物飛散等の周囲の環境からは影響を受けやすいので、要注意です。

木質系サイディング

木質系サイディングは天然木・合板などの木材を主材とするサイディングで、木のぬくもりを感じられる質感が最大の特徴です。

木質系サイディングは断熱性に優れているため省エネにも役立ちますが、反面、防火指定区域では使用できないなど地理的な制限があります。

木質系サイディングのメンテナンス周期はおよそ10年前後です。素材が木材のため湿気に弱く、長期間濡れた状態が続くと腐食につながるため要注意です。また、木質系サイディングを再度クリヤー系塗料で塗り替える場合、すでに劣化している箇所を覆い隠すことは困難です。木の味わいを失わないうちに早期補修をすることが長持ちのコツです。

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングは日本ではあまり見られませんが、アメリカなどでは主流となっている外装材です。

塩化ビニル樹脂を主原料としており、雨水や塩害に強いというメリットがあります。表面の色褪せや変色が少ないのも特徴です。

樹脂系サイディングのメンテナンス周期は10年~20年と幅が広いことが特徴です。樹脂系サイディングは優れた耐久性を持つ反面、紫外線が大きな弱点です。直射日光が長時間当たる場所では、メンテナンス周期は通常より早まります。

メンテナンスの内容と費用

ここからは、メンテナンスごとの内容と費用について詳しく説明していきます。メンテナンスはサイディングの劣化状態によって内容が異なってきます。家の状態に合わせて適切に選択するようにしましょう。

シーリング工事によるメンテナンスの内容と費用

シーリングはサイディングボード同士のつなぎ目や、サイディングボードと窓枠のサッシの間などに詰められているゴム状の詰め物のことを言います。このシーリングによって隙間からの雨水の侵入を防止したり、外部からの振動を吸収することができます。

サイディングの種類によってはシーリング施行をしない方法もありますが、窓際のサッシ周辺ではシーリングが用いられます。

シーリングは最初は弾力性がありますが、経年劣化と共に弾力が低下していき、防水や振動吸収機能が失われていきます。

シーリングの寿命は約7~10年程度と言われていますが、紫外線や雨などの影響で平均より早く劣化してしまうこともあります。新築・前回の打ち替えから5年程度経過した頃から、定期的な自主点検を行うと良いでしょう。

シーリングの工事の費用相場は20万円~45万円程度です。

塗装工事によるメンテナンスの内容と費用

サイディング表面の塗装が劣化するとサイディング自体が水を吸収し、給水と乾燥を繰り返して反りや浮きが発生するようになります。塗装の劣化でサイディングが痛む前に、表面の汚れを高圧洗浄で洗い流し、新たに塗装を施すのが塗装工事です。例えば、延べ床面積30坪をシリコン塗装で外壁を塗り替えた場合の費用相場は70万円~150万円程度です。

張り替え工事によるメンテナンスの内容と費用

長い間の劣化でイディングボード自体が傷むと、シーリング打ち替えや塗り替えでは外装自体の劣化の進行を抑えられなくなり、張り替えによる根本的な補修が必要となります。

張り替え工事は既存のサイディングボードを撤去した後、新たなサイディングボードを施工します。

サイディングの寿命は30~40年周期での張り替えで良いことになっていますが、シーリング打ち替えや塗装の塗り替えによるメンテナンスを怠れば劣化はそれだけ早く進行します。張り替え工事は、延べ床面積が120㎡の場合で200万円~が相場となります。

その他の諸経費

サイディングの張り替えや塗り替え時、シーリングの打ち替え時には、仮設足場を立てる必要があります。

足場代は工事に手間がかかるため、1回の組み立てと解体で15万円~20万円程度必用です。また、現場管理費や廃材処理費用など、諸経費が別途加算されることも考慮しなくてはなりません。

サイディングのメンテナンを自分で行う場合

ご紹介したように、サイディングのメンテナンスにはある程度まとまった費用がかかります。

小さなひび割れやシーリングの破断を見つけてしまったとき、簡単なものであればプロに頼まずとも自分で直してしまうことも可能です。

例えば、幅が0.3mm以下のひび割れ補修の場合、セメント粉をひび割れ部に塗り補修を行うことができます。また、ひび割れ補修よりは難易度が高めですが、古いシーリング材を撤去し、新たなシーリング材を補修することも可能です。

普段からできる範囲で点検・メンテナンスをしていれば、多少劣化の進行を遅らせることができます。大規模の補修になり業者へ依頼する場合でも、補修工事の費用を抑えることができます。ただし、手の届かない部位やサイディング内部に劣化が見られる場合、素人が補修するのは危険です。特に高所での無理な作業は重大な事故につながる可能性があるため、必ず業者へ依頼してください。

サイディングのメンテナン業者の選び方

サイディングのメンテナンスは他のリフォームに比べて高額になることが多く、業者の選定は非常に重要です。また、サイディングだけでなく仮設足場などのオプション料金もかかってくることが多いため、業者によって総費用は大きく異なってきます。

ここで重要なのが、複数業者に見積もりを依頼し、内容や費用を比較検討することです。特に、サイディングのメンテナンスは技術も必要になるため、業者によって得意・不得意があります。滅多にメンテナンスを行わない部分だからこそ、次の十数年を満足して過ごせるよう、業者の選定は慎重に行っていきましょう。