屋根に生えた苔を確実に除去する方法と4つの予防策を紹介

  • 2020年11月5日
  • 2020年10月9日
  • 屋根

よくある住宅トラブルの1つが屋根に生えた苔です。普段は気にしていない屋根を何気なく見てみると、無数の苔がびっしりと詰まっていることが多々あります。

屋根は家の外観を担う重要な部分。本記事にたどり着いたあなたは、早急に苔を落としたいと考えているのではないでしょうか。

本記事では屋根に生えた苔を落とす方法を具体的に解説します。苔の予防方法についても解説しているので、参考にしてみてください。

屋根の苔は業者に除去してもらおう

屋根に苔が生じた場合、除去する有力な手段は業者に依頼することです。本項目では苔除去の依頼先、除去にかかる費用について解説していきます。

屋根の清掃は工務店や雨どい清掃業者に依頼

苔の除去は清掃業務を行っている工務店、雨どい清掃業者に依頼するのが一般的です。苔の除去は「屋根の清掃」という業務になります。基本的に屋根の清掃を請け負っている業者であれば依頼することが可能です。

雨どい清掃業者は名前から雨どい専門と思われがちですが、屋根全般の清掃を請け負っていることがほとんどです。清掃を専門にしているため、価格などが工務店よりもお得になっている可能性があります。

まずは近隣に雨どい清掃業者がないか探してみるといいでしょう。

屋根の苔除去にかかる費用

屋根の苔除去にかかる費用相場は以下のとおりです。

除去方法 費用相場
高圧洗浄200~300円/㎡
バイオ洗浄250~500円/㎡

上記が屋根の苔除去にかかる費用の相場です。基本的に苔除去は高圧洗浄で行われることがほとんどです。一般的な2階建て住宅(約100㎡)であれば、最高で30万円ほどになります。苔が部分的に生じてるだけなら、もっと手の出しやすい金額となるでしょう。

ただし、苔を長年放置していた場合は注意が必要です。苔が細部まで繁殖し、高圧洗浄では除去しきれないことがあります。分厚い苔の除去となると、洗浄剤を使うバイオ洗浄となります。バイオ洗浄は高圧洗浄よりも高額なので、事前に業者に確認してもらいましょう。

雨漏りが起きている屋根は補修が必要

苔の生えた屋根に雨漏りが起きている場合は、苔の除去の前に補修が必要です。苔の除去に使われるのは高圧洗浄となります。水流の勢いで汚れを洗い流す都合上、雨漏りが起きている屋根に行うことはできません。

雨漏りが起きていなくても、サビやひび割れが起きているときは同様です。水圧に負けて屋根が破損する恐れがあります。状況によっては屋根自体を交換する必要もあるでしょう。

屋根が古い場合は、苔を除去する前に劣化具合を業者に点検してもらってください。

屋根の苔を自分で除去する方法

緩やかな屋根であれば、苔を自分で除去することもできます。詳しくは以下を参考にしてみてください。

デッキブラシで磨く

屋根に生えた苔を落とす最も単純な方法はデッキブラシで磨くことです。少量の苔であれば、市販のデッキブラシでカンタンに落とすことができます。苔を横から押し込むようにして剥がすのがコツです。

注意点は力を入れすぎないこと。強い力で磨くと、屋根の表面に細かな傷がついてしまいます。傷ついた箇所は苔が繁殖しやすくなり、清掃が逆効果になるので注意が必要です。

落としきれない細かな苔はホースを使って水で流すようにしてください。

苔取り用の薬剤を使う

少量の苔であれば、市販の苔取り剤を使うのも手です。ホームセンターなどで購入できる苔取り剤を散布すれば、数日で自然に苔が落ちてきます。苔取り剤は噴射ノズルがついていることが多いので、手が届きづらい場所にも散布しやすいです。

ただし、苔の量が多いと、落としきれないことが多々あります。回数を重ねても分厚い苔だけ残ることもあるので、確実な手段とはいえません。苔が落ちるまでに時間がかかるのも難点です。

あくまでも初期段階の苔に有効な手段と捉えておいてください。

高圧洗浄機で流す

デッキブラシや薬剤よりも確実なのは業者と同じく、高圧洗浄機で苔を洗い流すことです。広範囲を一気に洗うことができるので、手作業でこするよりも効率的になります。細かな苔も残さず落とすことが可能です。

欠点は高圧洗浄機の購入費用が必要なことです。一定水準の性能を持った高圧洗浄機は最低でも1万~2万ほどの価格になります。他にも使い道があればいいですが、苔の除去のためだけに購入するには高い買い物といえるでしょう。

どうしても高圧洗浄機を使いたいときは、レンタルサービスを利用してみてください。レンタルサービスは、購入価格の半額程度で高圧洗浄機を貸し出してくれます。インターネットから申請すれば全国各地に届けてくれるのでおすすめです。

勾配が急な屋根の自力清掃は危険

屋根の苔を自分で除去する方法をお伝えしましたが、勾配が急な場合は素直に業者に依頼しましょう。具体的な理由については以下で解説していきます。

苔の生えた屋根は滑りやすく危険

勾配が急な屋根は滑りやすいため、素人が昇らないほうが無難です。とくに苔の生えた屋根は湿気によって滑りやすさが増しています。安全面を考えれば、自分で苔を除去するのはあきらめたほうがいいでしょう。

予算を抑えるために無理をすると、転落して重大が事故につながる可能性があります。2階以上の高さであればなおさらです。

少しの油断が命取りになるので、屋根の上で安全を確保できないときは業者に頼るようにしましょう。

素人では気づかない屋根の劣化がある

勾配に関わらず、屋根の施工から長年経過している場合は自分で清掃することはやめましょう。古い屋根は素人では気づかない劣化があるものです。一見、大丈夫そうに思えても、予想だにしないことが起きる可能性があります。

たとえば、屋根の下に見えない腐食が広がっている場合です。人間の体重が乗っかるで、脆くなった下地が崩壊することがあります。屋根の構造が崩れれば大きなケガにつながるほか、室内にも被害が及びます。

屋根が古い場合や、明らかな劣化がある場合は絶対に昇らないようにしてください。

清掃した屋根に苔を生やさないためには

屋根の苔を除去したあとは、再び苔が生えないように対策をすることが肝心です。具体的な対策については以下を参考にしてください。

屋根を塗装する

屋根の苔予防で最もカンタンなのは塗装し直すことです。塗装することで耐水性が高まり、苔の原因である湿気を必要以上に溜めないようにすることができます。

屋根に使用する塗料については以下を参考にしてください。

塗料はツヤありのものが適切

塗料はツヤありの商品が適切です。苔は基本的に凹凸のある個所に繁殖しやすくなっています。ツヤありの塗料を使えば細かな凹凸も滑らかにすることができるため、苔予防にぴったりです。

塗料にはアクリル、ウレタンなどの種類がありますが、できればシリコン系塗料を選びましょう。シリコン系はツヤありの商品が多く、耐久性が高いのが特徴です。汚れに強い性質もあるため、単純に屋根を保護するために有効です。

屋根の苔を除去したあとは、シリコン系の塗料で再塗装を行ってみてください。

苔防止の塗料もある

屋根用の塗料には、カビ・苔の予防を目的にした「防カビ・防藻」機能のある商品があります。塗料に特殊な薬剤が混ぜられているため、カビや苔の繁殖を防ぐことが可能です。

ただし、通常の塗料よりも高価な商品が多いのが難点です。塗装面積が広いと、塗料費用がかさんでしまいます。山間部などの苔が生じやすい環境でなければ、無理に使う必要はありません。平地の住宅であれば、通常の塗料でも十分に予防できます。

使用する塗料については、周辺の気候に詳しい地元業者に相談して決めてみてください。

薬剤を散布する

塗装以外では、市販の苔・カビ防止剤を屋根に散布して予防する方法があります。屋根を塗装するよりも手軽で安価に行えるため、予算がないときの手段としておすすめです。

しかし、自力では屋根全体にまんべんなく散布することが難しい場合があります。全体に散布できないときは、手の届きやすい雨どい付近を中心に散布しましょう。

もともと苔は湿気の溜まりやすい雨どい付近に生えやすいため、部分的な散布でも十分に効果があります。

金属屋根に変更する

予算があるなら、屋根を金属製のものに変えるのも手です。金属製の屋根は表面が滑らかなため、苔が繁殖しづらい特徴があります。屋根の劣化具合が気になっているなら、思い切ってリフォームするのは大いにアリです。

とくにガルバリウムの屋根であれば、強風や地震の揺れにも強い特性があります。苔以外の懸念事項もおおむねクリアできるのでおすすめです。

注意点は金属屋根へのリフォームは、既存の屋根に新規の屋根を張る「カバー工法」が多いことです。カバー工法の場合は既存の屋根の苔を除去する必要があります。

現状の苔の除去を省略して費用を浮かすのは難しいので、気をつけてください。

1年に1回は屋根の点検をする

持続的に屋根の苔を防止するには、定期的な点検が欠かせません。苔の主な原因は屋根に溜まる湿気です。屋根の水はけがうまく行われていないと、すぐに苔が生じてしまいます。

できれば、1年に1回は屋根の点検をしたほうがいいでしょう。苔予防のほか、雨漏りやサビなど、屋根の劣化を把握することにもつながります。長期的な出費を考えるなら、トラブルが起きてから対処するよりも安上がりです。

屋根の寿命を延ばすためにも、定期的に業者に点検を依頼してみてください。

屋根の苔は業者に除去してもらうのがベスト

屋根の苔を除去する方法、予防方法について解説してきました。屋根の苔は自分でも落とすことができますが、安全面を考えたら業者に依頼するのがベストです。苔の除去は屋根の清掃を請け負っている業者であれば相談することができます。

苔を落としたあとは、再び苔が生えないようにしっかりと予防してください。屋根の寿命、住宅の外観を守るためには普段のメンテナンスが重要です。